不動産コラム

2025年4月9日

オフィス 目隠しの選び方とおすすめ設置法

「視線が気になって集中できない」「デスク周りが丸見えで落ち着かない」「足元を隠す工夫がわからない」──そんな悩みを抱えたまま、日々の仕事をこなしていませんか?実は、働く空間に少し工夫を加えるだけで、集中力や作業効率は大きく変わるのです。

株式会社メディア総研の調査によると、視線のストレスを軽減した環境で作業する社員は、約1.7倍も業務集中度が高まるという結果が出ています。さらに、レイアウトの工夫や素材の選定によって、空間の圧迫感を減らしつつプライバシーを保つことも可能。見た目だけでなく、使い勝手・機能性・設置性も重要な比較ポイントです。

この記事では、木製・アクリル・布製など素材別の特徴比較から、突っ張り型や折りたたみ式の設置メリット、北欧風やサロン向けのデザイン提案まで、実際に選ばれている人気パーテーションの活用法を徹底的に解説しています。

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オフィスの目隠し対策とは?

なぜオフィスに目隠しが必要なのか?目的と背景を整理する

オフィスに目隠しが求められる理由は、単なるインテリアの演出にとどまらず、業務効率や従業員の心理的安全性、さらには企業のブランディングにも大きな影響を与える重要な要素となっています。まず第一に挙げられるのが、プライバシーの確保です。従業員が机に向かい集中するためには、周囲の視線を遮る工夫が不可欠であり、特にフリーアドレス型やオープンオフィスが主流となってきた昨今では、このニーズはより顕著です。

視線の遮断によって得られるのは心理的な安心感だけでなく、情報漏洩リスクの低減でもあります。機密資料の扱いや、顧客情報を画面に映すことがある業務においては、周囲からの目線を遮ることがセキュリティ対策にも直結します。加えて、WEB会議や来客対応など、視覚的な背景が気になる場面でも、簡易な目隠しを設置するだけで印象は大きく変わる。

また、目隠しは業務における集中力の向上にも寄与します。オープンスペースでは周囲の動きや物音が気になり、思考の連続性が途切れてしまうことが多い。目隠しを用いることで物理的に空間を仕切り、雑音や視覚的なノイズを減らすことで、タスクへの没入度が上がるという研究結果も報告されています。

企業が働き方改革を進める中で、職場環境の改善は従業員満足度や離職率にも影響する要素となっています。目隠しの導入は、個々の働きやすさを考慮した空間設計の一環であり、近年では福利厚生の一部として評価されることも増えてきた。実際に、集中ブースやパーソナルスペースの整備を進めた企業では、従業員アンケートにおいて「業務に集中しやすくなった」「プライバシーへの配慮を感じる」といった好意的な評価が得られています。

一方で、空間に目隠しを加えることで「圧迫感が増す」「コミュニケーションが取りづらくなる」という懸念の声もあります。したがって、単に遮るだけでなく、光や空気の流れを妨げない素材や配置への配慮が必要です。目隠しは導入の仕方によってはストレスを軽減するだけでなく、逆に生み出す要因にもなり得るため、オフィスの構造や業務形態に応じた最適化が重要です。

企業が目隠しを導入する背景には、個人情報保護の強化、業務効率の改善、従業員の定着促進、ブランド価値の向上といった複合的な意図があります。それぞれの企業が抱える課題に応じて、目隠しの必要性を丁寧に見直すことで、より高い効果が期待できるだろう。

パーテーションや衝立の種類と特徴自立式 突っ張り 布製など

オフィスで使用される目隠しアイテムにはさまざまな種類があり、それぞれに特有のメリットと適性があります。中でも代表的なものが「自立式パーテーション」「突っ張り式パーテーション」「布製衝立」などです。選定の際には設置場所、使用目的、移動の有無、空間デザインとの相性を踏まえることが重要です。

種類特徴設置のしやすさ移動性適した用途
自立式パーテーション床に置くだけで使える。安定性が高く倒れにくい。会議室の仕切り、受付周辺など
突っ張り式天井と床を支点に固定。スペースを無駄なく活用。×通路の目隠し、空間の間仕切り
折りたたみ衝立使用しない時は折りたたんで収納可能。軽量で取り回しが良い。簡易的なプライバシー確保、臨時対応
布製パーテーション柔らかい印象で空間に圧迫感を与えにくい。休憩スペース、女性更衣エリアなど

これらのタイプに加えて、アクリル製の半透明パネルや、木製でインテリア性の高いパネルも人気を集めています。特にグリーンを活用したパネルは「癒し効果」「自然な空間演出」「デザイン性」の三拍子が揃い、オフィスの雰囲気を格上げする要素として注目されています。

また、設置方法の観点でも、クランプ式・マグネット式・壁面固定式などがあり、それぞれ作業の難易度や設置後の安定性が異なります。DIYで導入するケースも増えており、ホームセンターで安価に材料をそろえて自作する事例も多い。

さらに、パーテーションの素材には、スチール、アルミ、ポリエステル、天然木などがあり、それぞれ「遮音性」「耐久性」「デザイン性」に違いがあります。耐久性やメンテナンス性を重視する場合はスチールやアルミ、やわらかさや雰囲気重視なら木製や布製がおすすめされる。

用途に応じた最適なタイプを選ぶことで、オフィスの環境改善効果は飛躍的に高まる。パーテーションはただの「仕切り」ではなく、空間設計において戦略的なアイテムとなるのです。

視線を遮る目隠しの高さ 幅 素材の選び方と基準

目隠しを選ぶ上で、サイズと素材は最も重要な要素の一つです。とくに高さと幅の設計は、視線をどこまで遮断したいかに直結し、効果の体感に大きな差が出る。また、素材によっては遮音性や光の透過性にも影響するため、慎重に比較検討する必要があります。

視線を効果的に遮るための目安として、座って作業するデスクであれば、120センチ以上の高さがあると安心感を得やすい。立ち姿勢や通路での使用を想定する場合は、160センチ〜180センチ程度が推奨される。幅については、デスク幅と同等またはやや広めの90〜120センチが最適とされており、遮る対象との距離に応じて変化させるとよい。

素材特徴遮音性デザイン性メンテナンス性
アクリル半透明で圧迫感がなく、光を通す。
スチール重厚感があり遮音性も高い。業務用に適している。
柔らかく温かみがあり、印象が優しい。
木製高級感やナチュラルな雰囲気を演出。
ポリエステル軽量で安価。カラーバリエーションが豊富。

加えて、パネル本体の厚みやフレームの有無、色味なども空間との相性を左右します。特にホワイト・グレー・ナチュラルウッドなどの中立カラーはどのインテリアとも馴染みやすく、法人利用でも浮きにくい。

オフィスのデスク周りの目隠しアイデア

足元の目隠しアイテム一覧とメリット デメリット

デスク下の足元は、意外と周囲の視線が集まりやすいエリアです。特にオープンなレイアウトのオフィスやフリーアドレス環境では、足元のプライバシーが確保されていないと、従業員が無意識に不快感や落ち着かなさを感じる要因となります。足元の目隠しは、そのような視線のストレスを軽減し、快適な作業環境をつくるために効果的な手段です。

アイテム種別特徴メリットデメリット
布カバーデスク天板裏から吊り下げる。デザインが豊富。柔らかい印象で、低コスト。洗濯できる。ずれやすく、固定力が弱い。
固定式パネルデスク本体にネジやクランプで設置。素材は木製や樹脂。安定感があり、長期利用に最適。設置に工具や加工が必要なことがある。
自立式ボード足元に置くだけで使えるパーテーション型。工事不要で簡単設置。位置変更が容易。倒れるリスクやスペース占有がある。
ロールスクリーン足元に設置して巻き取り可能。必要時だけ使える。使用時以外は収納でき、見た目がすっきり。ロール部分の耐久性にやや不安がある。
ファブリックパネルスチールや木製フレームに布を張ったもの。遮音効果もある。おしゃれで遮音性も高く、機能的。単価が高く、汚れた場合の清掃が難しい。

足元を隠す目的は単に見た目を整えるだけではないです。特にスカート着用者や、立ち座り動作の多い職種では、目線が集まることへの心理的ストレスが大きいため、適切な目隠しは作業の集中力や職場の快適性に直結します。また、収納空間としての活用も期待できます。パネルの内側に収納ボックスを配置することで、空間を有効活用しながら見せたくない物を隠せます。

一方で注意点もあります。足元の通気性や配線アクセスを阻害しない設計であることが前提となります。また、あまりに重厚な目隠しを導入すると圧迫感が生まれ、空間全体の印象が暗くなる場合もあります。したがって、オフィスの広さや他の家具とのバランスも含めて最適な製品を選ぶことが重要です。

デスクトップパネルで実現する半個室空間と選定ポイント

近年のオフィス設計では、完全な個室ではなく「半個室」という形で集中空間を作る動きが広がっています。その中心となるのがデスクトップパネルの導入です。机上に設置することで周囲の視線を遮り、最小限のスペースで個の集中環境を確保できるこのアイテムは、在宅ワークの需要増加やオフィスの多様化に伴い、ますます注目されています。

項目選定ポイント
高さ座った姿勢で顔が隠れる約40cm~50cmが目安
横幅デスク幅と同等またはやや狭め(80~120cm)
素材アクリル 半透明 布製 木製 ポリエステルなど
設置方法クランプ式 両面テープ マグネット式
機能面消音 半透明タイプ 組立不要 抗菌加工など

設置による効果は多岐にわたる。まず視線を遮ることによる集中力の向上が挙げられる。業務に没頭するには、外部からの干渉を最小限にすることが重要であり、特に営業・企画・ライティングなどクリエイティブ職には効果が高い。また、テレワークやリモート会議の際にも背景が映らないことで、画面上の印象を保つことができます。

素材ごとの選定では、アクリルは視認性を確保しながら軽やかな印象を与えるため、受付や共有スペースに適しています。一方で布製やフェルト素材は遮音性が高く、集中ブースや電話対応エリアに好まれる。木製は温もりのあるデザインで、リラックスできる空間づくりに最適です。

注意点として、パネルの設置が机のレイアウトに干渉しないようにする必要があります。特に配線、デスクライト、資料の取り回しなどを考慮し、固定方法を慎重に選ぶ必要があります。また、導入コストもばらつきがあり、1枚数千円の簡易タイプから、1万円を超える高機能モデルまで多様です。長期使用を見越すなら、耐久性やメンテナンス性も重要な比較ポイントになります。

デスクトップパネルは、個の集中と空間の共存を可能にする設計要素であり、職場の作業効率と快適性を高める重要なツールといえる。

おしゃれな目隠しパーテーションの選び方と設置ポイント

見た目と機能性を両立する素材別(木製・アクリル・布)の特徴

目隠しパーテーションを選ぶ際、デザイン性と同じくらい重要なのが「素材の違いによる機能性と雰囲気」です。この記事では、人気の高い3素材──木製・アクリル・布──に絞り、それぞれの特徴や活用シーンを徹底解説します。目的や空間に合わせて素材を選ぶことで、空間デザインだけでなく快適性やプライバシー確保にも大きな違いが生まれます。

木製パーテーションは、温かみのある雰囲気や高級感を演出する点で非常に優れています。特に、ナチュラルテイストや北欧風のインテリアとの相性がよく、リラックスできる空間を作るのに最適です。また、遮音性や視線カット性能にも優れており、集中したいワークスペースや来客用の応接スペースにも適しています。ただし、重量があるため移動はやや不便で、設置場所をあらかじめ決めておく必要があります。

一方、アクリル素材は「透明感」や「開放感」を活かしたい場面に最適です。半透明のフロスト加工タイプを選べば視線は遮りつつも、圧迫感を抑えて明るい空間を維持できます。近年では「抗菌加工」や「防傷加工」がされたアクリル板もあり、感染対策が必要な受付スペースや来客対応エリアにも利用されています。また、軽量で掃除も容易なので、オフィス内でのレイアウト変更にも柔軟に対応できます。

布製パーテーションは、柔らかな雰囲気を演出したいときに最適な素材です。多様なカラー・パターンが揃っており、デザイン性を重視したい企業やサロンでは特に人気があります。布特有の「吸音効果」も期待でき、周囲の雑音をやわらげてくれる点は集中力を求める作業エリアに向いています。ただし、ホコリが溜まりやすいため、こまめなクリーニングが必要です。また、遮音性や遮光性は素材や厚みによって大きく異なるため、選定時には注意が必要です。

まとめ

オフィスの目隠し対策は、見た目のおしゃれさだけでなく、作業効率や心理的快適性にも直結する重要なポイントです。視線を遮ることで集中力が高まり、プライバシーを保つ環境が整うと、業務パフォーマンスの向上にもつながります。特にオープンフロアの多い現代のオフィスでは、物理的な仕切りがないことで感じるストレスが無視できないレベルに達しています。

素材ごとの違いに注目すると、木製は温かみのある印象で落ち着きを演出し、アクリル素材は圧迫感を減らしながらも視線をやわらかく遮断します。布製は価格や設置のしやすさに優れ、柔軟なレイアウトが可能です。それぞれの素材には遮音性や視線カット率などの性能差があり、設置目的に応じた選定が必要不可欠です。

突っ張り式や自立型、折りたたみ式といった設置タイプごとにも機能性や収納性の違いがあります。たとえば突っ張り型は床に穴を開けずに設置可能なため、賃貸オフィスでも導入しやすく、撤去も簡単です。一方、自立式は可動性に優れ、必要な場所へすぐに移動できます。

会議室や休憩スペース、通路、受付など、空間ごとに必要な目隠しのタイプやデザインは異なります。使用シーンに合わせて選ぶことで、オフィス全体の印象やブランディングにも良い影響を与えられます。たとえば、グリーンカラーを取り入れたパーテーションはリラックス効果があり、サロン向けや休憩エリアでの導入にも最適です。

目隠し対策を後回しにしてしまうと、社員のストレスや集中力低下といった「見えない損失」が蓄積されていきます。今回紹介したポイントを参考に、自社オフィスに合ったパーテーションを選ぶことが、快適で効率的な職場環境づくりの第一歩です。正しく選定することで、ただの仕切りではない「戦略的な空間活用」が実現できます。

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よくある質問

Q. 設置にかかるスペースやサイズの基準を教えてください。
A. オフィスで使用されるパーテーションや間仕切りは、一般的に高さ160センチから180センチ、幅は60センチから120センチのタイプが多く、視線を遮るには高さ160センチ以上が効果的です。奥行は自立タイプで30センチ未満、突っ張りタイプでは床から天井までの240センチ以内に対応する商品が主流です。通路や休憩スペースに設置する際には、人の移動や避難経路を妨げないよう、設置スペースに余裕を持たせる必要があります。また、クランプ固定式やマグネット式の卓上目隠しは、デスクの奥行が60センチ以上あるとバランスよく配置できます。

Q. おしゃれで機能性もある目隠しパーテーションの選び方は?
A. デザイン性と機能性を両立させたい場合は、インテリアと調和する北欧風カラーやグリーン系パネルが人気です。素材では木製フレームがナチュラルな雰囲気を演出し、アクリルは半透明で圧迫感を軽減しながら視線をしっかり遮ります。布素材は柔らかく温かみがあり、取り外しや洗濯ができる点がメリットです。最近ではポリエステルとウレタンの多層構造により遮音性や断熱効果も備えたモデルが選ばれています。設置場所に応じて突っ張りタイプ、自立式、折りたたみ式などの設置方式を選択することも重要です。

Q. 法人導入の際に注意すべき見積もり・納期・配送条件は?
A. 法人でパーテーションを大量導入する際は、事前に「数量」「設置場所」「設置方式」「納品スケジュール」の4点を確認したうえで見積もり依頼を出すのが基本です。メーカーやショップによっては最短翌日発送に対応しているものの、大型連結式や組立が必要なモデルは営業日ベースで7~10日の納期がかかることもあります。また、直送や土日祝の配送は一部地域対象外になることがあるため、対応エリアと時間指定の可否を確認しましょう。請求書対応やインボイス発行が必要な場合は、事前に登録済み事業者かどうかもチェックが必要です。

会社概要

店舗名・・・株式会社ビルプランナー
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